続いて、マネーフォワードグループのクラビス社の菅藤達也CEOが、アメリカの税務コンサルティング会社H&RブロックのAI活用例を紹介。日本の税理士業務の未来像≠提示した。H&Rブロック社は、IBMの質問応答システム「IBM Watson(ワトソン)」を活用し、相談者の会話に出てきた言葉を、7万4千ページもの税法や毎年新たに追加される税制改正の内容と紐づけ、相談者に必要と思われる情報を提示する仕組みを採用している。菅藤氏は「ワトソンは相談者に関連する情報を羅列することはできるが、その中から本当に相談者に必要なものを提示するのは人間の仕事。また、顧客が安心できるような言葉を選んでアドバイスできるのも人間にほかならない」と、AIと税理士業務との共存についてのヒントを示した。 |